一度は利用しておきたい希少な温浴設備「ラディアントバス」
2021年12月1日
大変希少な温浴設備「ラディアントバス」
温浴施設には浴槽以外にも岩盤浴やサウナをはじめとしたいろいろな温浴設備が備わっています。その中でも「ラディアントバス」と言われてピンとくる方は少ないのではないでしょうか。
今回はラディアントバスについてです。
ラディアントバスって何?
ラディアントバスとは石とタイルで作られた寝椅子、床、壁面の内側にパイプを通し、温水を循環させ輻射熱を利用して体温より1~2℃高い温度に調整された室内の寝椅子で体を芯からじんわりと温めていく寝椅子型の温浴方法です。
部屋全体から出る輻射熱を利用しているため、体への負担が少ない低温で体を芯から温めることができ、サウナのような高温や多湿による息苦しさがないのが特徴です。
よく似ている設備では岩盤浴があります。
国内では大変珍しい設備で「星野リゾート 界 松本(旧貴祥庵)」様と「当館(大和の湯)」に設置されています。
ラディアントバスと岩盤浴は何が違う
まず利用中の体勢が違います。ラディアントバスは寝椅子に座って利用するのに対して岩盤浴は岩盤プレート上に寝転んで利用します。
ラディアントバスの寝椅子は石で作られており姿勢調整ができませんので好みが分かれるかもしれません。
また、ラディアントバスは寝椅子、床、壁面といった部屋全面から発する輻射熱(遠赤外線)により体を全方向から遠赤外線で温めていくのに対して岩盤浴は岩盤プレート(下面)から遠赤外線で体を温めていくのも違いの一つです。
そのため、ラディアントバスは体勢を変える必要がありませんが、岩盤浴は仰向け、うつ伏せと交互に体勢を変える必要があります。
ラディアントバスと岩盤浴では体の温め方とくつろぐ体勢が違います。自分自身にあった温浴方法を選んで利用することでより良い癒しの時間を過ごすことができるのではないでしょうか。
ラディアントバス利用時の注意点
「体温より1~2℃高い」という低温でじんわりと体を芯から温めていくラディアントバス。
体勢を変える必要もなく寝椅子に座り、くつろいでいるとついつい忘れてしまう時間。
脱水症状にならないように利用前と利用後の水分補給はしっかりと行いましょう。
また、温度が低いとはいえ直接触れている肌が低温火傷になる恐れもありますので過剰な長時間利用は控えましょう。
当館では、浴場を偶数日と奇数日で入れ替えています。館内案内図
ラディアントバスが設置されているのはB館です。
大和の湯にお越しの際はラディアントバスを試してみてはいかがでしょうか?