夏の疲れや冷え、ストレス解消にお風呂へ入ろう。
2021年7月25日
夏の疲れや冷え、ストレスの解消にお風呂へ入ろう。
夏の暑さと湿度、オフィスでの冷房、それに加えて新型コロナウイルスによるライフスタイルの変化といった環境ストレスなどから自律神経機能が低下し体温調整や血行に障害を生じる場合があります。
特に、冷房が効いている室内に長時間いると血行障害になりやすく、体の「冷え」につながります。
これらが原因となり、自律神経機能の低下や血行障害からの食欲不振や不眠、倦怠感といった夏バテの症状がでてきます。
夏バテの症状がでる前に解消する方法の1つとして入浴が効果的です。
入浴の効果
入浴には温熱作用、静水圧作用、浮力という3つの作用があります。
温熱作用
お湯に浸かると体は温まります。これが温熱作用です。
体が温まることで体中の血管が広がり血流がよくなることで体内の疲労物質や老廃物の除去やコリがほぐれます。
また、お湯は温度によって効果が変わりますので、湯温を使い分けて入浴することで、より効果的な疲れや冷え、ストレスの解消につながります。
静水圧作用
浴槽に入ると身体に水圧がかかります。これが静水圧作用です。
浴槽に入る事によってかかる水圧によって足に溜まった血液が押し戻されることで心臓が活発になり血液循環を促進します。
さらに、水圧により横隔膜が押し上げられ、肺の容量が減少して呼吸回数が増えるため心肺機能が高まり、全身の血行がよくなります。
浮力作用
プールに入ると身体が浮きます。これが浮力作用です。
浮力作用は身体が沈んでいても作用しており、水中では浮力作用によって体重が軽くなります。
そのため、ふだん身体を支えている筋肉や関節にかかっている負担が軽くなることで脳への刺激が減り、心身ともにリラックスすることができます。
この3つの作用は家庭のお風呂よりも温泉やスーパー銭湯といった浴場施設のほうが大きく作用します。
夏の疲れや冷え、ストレスを解消するための入浴方法は?
夏の疲れ、冷え、ストレスを解消したいときの入浴方法。
リラックスしたい人は、ぬるめ(38℃前後)のお湯に長め(20分前後)に入ることで副交感神経の働きが活発になり、リラックスできます。
また、みぞおちから下だけお湯につかる半身浴でゆっくり入浴することでも同様の効果があります。
一方、疲れを解消したい人は熱い(42℃前後)お湯に短時間(10分前後)入ることで血行を良くして疲労物質をはやく取り除く効果が期待できます。
浴場施設を上手に活用して健康な日々を
夏場の疲れ、冷え、ストレスは自分でも気づかないうちに溜まってしまいます。
ご家庭での入浴では、自身の体調や気分にあわせた湯温に調節することで効果的な入浴ができます。
温泉やスーパー銭湯といった浴場施設は、3つの作用(温熱・静水圧・浮力)が家庭で入るよりも大きく作用するほかに広い浴場、露天の解放感や景観、温泉成分による効能というような付加価値があるため入浴効果も一層高まります。
浴場施設を上手に活用して元気に夏をのりきりましょう。